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ホプライ ねがい3
太腿の内側に髪の毛が触れてくすぐったい。
「あ‥‥‥ライトさん‥どうして‥‥‥」
信じられない。自分の身に何が起きてるのか、いや、見えないけどだいたい解る。その……いま放出したばかりで小さくなってる僕のものを、たぶん唇で軽くついばむように刺激している。
「‥‥わぅ‥‥んっ‥」
今度は舌先で嬲られるように突付きまわされている。
問いの答えはない。口は別の作業に使われているのだから当然だ。
少しづつ復活の兆しがみえてきた。まじまじと観察されると思うと結構恥ずかしい。だいたいこの攻守の逆転した状況も情けなさ過ぎるし。最初から分かりきっていたことだけれど。
触っても怒られないかな…。ほんとに何を今更。髪の先をそっとつまんだ。細くて、つやつやしてて割りとコシがある。
「ッ‥‥‥‥」
舐め上げられて、先の小さな穴の辺りを舌で探られている。
両手で頭を包み込むようにして軽く髪を掴んだ。
上手い……のかな。比較ができない。これが普通なのか、彼女が上手なのか。
「‥ふ‥あっ‥‥」
また体が震えた。僕のものはもう大部分が彼女の口の中にあった。こんなことされるなんて。こんなことしてもらえるなんて。
顔は見えない。いつも昼間見てる顔を思い出した。そこへ自分のものを近付けてみる。想像とはいえとんでもない光景だ。こんなのは絶対に許されない。
じゃあ、今起きているこの状況はいったいなんだ?彼女の頭が上下している。唾液が肌を伝い落ちていく。ずっとこうされていたい。このまま彼女の口の中で……。いや終わりも来て欲しくない。ずっとずっとこのままでいられないだろうか。
いや、いやいや駄目だろう。うっとりしている場合じゃない。このまま身を預けていたいけど、さっきの失敗を取り戻さなくては。
下手に肩を押し上げ、背中に手を廻して鎖骨の辺りに口付けをしながらゆっくり仰向けに寝かせる。ずっしりと重い、自分より大きい体…。貧弱すぎる自分が嫌になる。
股間に手をやると、濡れている…というレベルではなかった。それもそのはず、これは出したばかりの自分の精液だ。少し前まで汚いとばかり思っていたのに、こういう状況になってしまえば気にならなくなるもんなんだな。
手が伸びてきて導かれた。
「‥ンッ‥‥」
グッと奥まで……あれ?さっきとは違う密着感。あ…ああ、さっきのは先しか入ってなかったんだ。
ほんとに恥ずかしい、すいません、ごめんなさい、なかったことにしてください。
やり直しますから、ちゃんとほら、ね?
「‥ン‥っ‥あッ‥あッ‥あッ」
突き上げる動きに合わせて、短く、抑え気味の喘ぎが聞こえる。
やっとそれらしくなってきた。
けれどまだ。
まだ肝心なことが聞けていない。肝心なことが確かめられない。だから、肝心なことが出来ない。
したいのに。
その事が気になって集中出来ないせいで、かえって長持ちさせられそうだ。
心なしか、耳に入ってくる声の調子が変わってきたような気がする。これなら…、今度こそ…。
「ライトさ‥‥」
「‥あッ‥‥もう‥ッ‥」
「え?もう‥?」
右手が背中に廻されて、爪と指の腹が肌に食い込んできた。急に声がくぐもったと思ったら、左手の手首辺りを口に押し付けている。もういく、かと思ったのに早合点だったらしい。
やばい。
大丈夫だと思っていたのに、背中に爪を立てられたくらいでもう自信が無くなってきた。
それにしても、イかないように腰を動かすって、この世にこんな矛盾したこと他にあるだろうか。
ああ、もう、余計なことを考えて、長持ちさせようとしたけど、もう、無理だ。
この声。
押し殺しているけれど、高い、いわゆる女の悲鳴みたいな声、この人も、こんな声出すなんて。
こんなの聴かされたら。
もうずっと、太腿の内側が、緊張しっぱなしで。
足が攣りそう。
もういいですか。
呼吸が苦しくて。
ああこの声。体中に刺さって、心臓まで貫かれてる。
お願いです。
満足したと、言って下さい。
もうほんとに。
もう…。
ほんとにもう…。
「‥ッすいませんっ‥‥」
言い切るより早く、僕は再び許可も得ずに彼女の体内に注ぎ込んだ。